M2Gen社と武田薬品によるORIEN AvatarTM研究プログラムでの提携について

2016年6月17日

- ヘルスインフォマティクスを活用したがん治療薬開発の促進-

M2Gen®社(本社:米国フロリダ州タンパ、以下「M2Gen」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、このたび、がん患者さんの膨大なゲノムデータを収集するための提携契約を締結しましたのでお知らせします。M2Genは、ヘルスインフォマティクス(医療情報学)を活用したソリューションを提供する会社で、北米を代表するがんセンターが参加するがん研究情報交換ネットワーク(Oncology Research Information Exchange Network: ORIEN)と提携しています。今回のM2Genとの提携により、武田薬品は、様々ながんの患者さんを対象とした前向き観察試験であるTotal Cancer Care®プロトコルに基づいた、ORIEN AvatarTM研究プログラムの構築を支援し、本プログラムから得られた情報を活用します。

 

様々なタイプのがん患者さんの遺伝子分析データを理解し、解読することは、新たながん治療法の開発を促進し、世界中のがん患者さんにより早く新たな治療薬をお届けすることに繋がります。本提携を通じて、ORIENに参加するがんセンターは、M2Gen のORIEN Avatar研究プログラムから得られるデータをもとに、特定のバイオマーカーを有する患者さんをより早く選定し、武田薬品が実施する臨床試験に患者さんをより早く登録することができるようになります。また、武田薬品は、ORIEN Avatar研究プログラムで得られた匿名の患者情報を活用することができるようになります。さらに、収集される患者情報には、遺伝子データとともに、患者さんのがんのステージ、人口統計学的背景および治療歴などの臨床情報が含まれていることから、トランスレーショナルメディスンの取り組みが推進されることにもなります。このような主要な製薬会社、がんセンターおよび患者さんによる連携した取り組みにより、多くの種類のがんに対する治療法が、より効果的かつ効率的に開発されることが期待されます。

 

ORIEN Avatar研究プログラムに参加する12のトップクラスのがんセンターでは、多種多様ながん患者さんが治療を受けており、画期的な治療法を受けることや臨床試験に組み入れられることが可能となるTotal Cancer Care プロトコルに参加するかどうかを患者さん自身が選ぶことができます。プロトコルへの参加に合意した患者さんは、生涯を通じて追跡調査を受けることになります。ORIEN Avatar研究プログラムは、患者さんのニーズ、特にORIEN に参加する施設における臨床試験を通じた新たながん治療法の開発へのニーズに応えるための、豊富な臨床および分子データの活用に注力しております。

 

武田薬品 Oncology Therapeutic Area UnitのInterim HeadであるPhil Rowlands は、「がん研究の最大の課題の一つが、適切な対象患者グループを選定し、臨床試験に登録することです。M2Genとの画期的な提携により、質の高いトランスレーショナルメディスンの実現に向けて、より迅速かつ的確に患者さんを臨床試験に登録することができるようになります」と述べています。

 

M2Genの創設者でCEOの William S. Dalton, Ph.D., M.D.は「当社が提供するヘルスインフォマティクスを活用したソリューションにより、がん治療・がん研究コミュニティ全体にわたり、臨床的に重要なデータを共有することが可能となりました。これは、患者さんから医療関係者の皆さん、そして革新的な新薬を開発する企業に至るまでのものとなっています」と述べています。

 

オハイオ州立大学Comprehensive Cancer Center のDirectorであり、Arthur G. James Cancer Hospital およびRichard J. Solove Research Institute のCEO である、Michael Caligiuri, M.D.は「私たちは武田薬品がORIEN Avatar研究プログラムを設立するパートナーとなることを非常に嬉しく思います。がん研究の新たな扉を開くために共に取り組めることを楽しみにしています」と述べています。

 

今回の提携は、2014年に武田薬品とM2Genが、胃がんおよび膵臓がんを対象とした複数の臨床第2相試験実施の際に、患者さんの登録において連携した際に得られた知見から発展したものです。本試験的プログラムにおいて、臨床試験で治療効果が期待できる患者さんの選定および試験への迅速参加を促すM2Gen の開発能力が確認されました。現在進行中の本プログラムにおいても、武田薬品とM2Gen は、引き続き効率的な研究ならびに臨床試験を通じて、患者さんのアンメットメディカルニーズにお応えしてまいります。

 

<Oncology Research Information Exchange Network(ORIEN)について>

ORIENは、北米有数のがんセンターが、コラボレーションならびにデータへのアクセスががん研究において重要であるとの共通認識のもとに集まった、共同研究ネットワークです。創設元のMoffitt Cancer Center(米国フロリダ州タンパ)、オハイオ州立大学Comprehensive Cancer Center付属のArthur G. James Cancer HospitalおよびRichard J. Solove Research Institute(米国オハイオ州コロンバス)は、ORIENを通して複数のデータソースを活用し、個々の患者さんに最適となる標的治療法の提供を目指しています。詳細については、http://www.oriencancer.org/をご覧ください。

 

<M2Gen について>

M2Genは、個別化医療研究のために必要な質の高い生体組織、臨床データ、分子テクノロジーを活用して、主要なステークホルダーと提携することにより、個別化医療を進展させることを目指したインフォマティクスソリューション企業です。高速学習アプローチを用いてM2Gen は、個々の患者さんの疾患感受性を識別し、特定の薬剤にどのように反応するかを予測し、患者さんに最適な治療結果をもたらす最善の治療法を見つけるために、エビデンスに基づくソリューションを提供します。M2Gen は、がん中心の大規模なデータベースとバイオバンクを構築し、臨床データと分子データを関連付けるためにORIENを通じて米国の主要ながんセンターと提携しています。詳細についてはwww.m2gen.comをご覧ください。

以上