Nanotherapeutics社とのインフルエンザワクチンの販売権および他のワクチン開発のための 製造技術利用権の拡大に関する契約締結について

2015年8月27日

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とNanotherapeutics Inc.(本社:米国、フロリダ州アラチューア、以下「Nanotherapeutics社」)は、この度、Nanotherapeutics社がBaxalta(旧バクスターインターナショナルインク バイオサイエンス部門(以下「バクスター社」))から買収したワクチン製造の細胞培養技術であるヴェロ細胞培養技術に関し、販売権および本技術の利用権の拡大に関する契約を締結しましたのでお知らせします。なお、本契約に関する経済条件は開示していません。

 

2010年、武田薬品とバクスター社は、日本におけるパンデミックおよび季節性インフルエンザワクチンの開発に関する技術を、バクスター社から武田薬品に独占的に許諾するライセンス契約を締結しました。武田薬品のパンデミックインフルエンザに対する細胞培養インフルエンザワクチン(H5N1およびプロトタイプ)は、この製造技術を用いて開発され、2014年3月、日本において製造販売承認を取得しました。武田薬品は、現在、日本で同様の製造技術を用い、季節性インフルエンザに対する細胞培養インフルエンザワクチン(TAK-850)を開発しています。

 

この度の武田薬品とNanotherapeutics社との契約締結により、バクスター社との当初契約に基づく武田薬品の将来の対価の支払義務は無くなります。また、武田薬品は、日本に加え日本以外の特定の地域においてヴェロ細胞培養技術を用いたパンデミックおよび季節性インフルエンザワクチンの開発・販売権を新たに獲得し、インフルエンザ以外のワクチン開発においてもヴェロ細胞培養技術および関連試料の利用が可能となります。

 

武田薬品Vaccine Business Unitの PresidentであるRajeev Venkayyaは、「Nanotherapeutics社との契約により、当社のパンデミックおよび季節性インフルエンザワクチンを日本に加えてその他の地域にもお届けできる機会をつくれたことを、大変嬉しく思います。今回の契約は、当社のワクチン事業および世界の公衆衛生におけるアンメットニーズを満たすワクチンを出来るだけ多くの人たちに届けるという当社のコミットメントを強化するものです」と述べています。

 

Nanotherapeutics社のPresident 兼 CEOであるJames Taltonは、「ヴェロ細胞培養技術の買収は、我々の中核技術や製品ポートフォリオを強化し充実させるうえできわめて意義のあるものです。当社はこの度、グローバル製薬企業である武田薬品と、ワクチンパイプラインを更に拡充するための技術利用に関して提携できることを大変喜んでおり、本技術を用いた既承認および開発後期段階の製品を有する武田薬品と協力してまいります」と述べています。

 

<Nanotherapeutics社について>

米国フロリダ州アラチューアを本拠地とするNanotherapeutics社は、開発と製造に特化した総合バイオ製薬企業です。前臨床および臨床開発、剤型の最適化、バイオ医薬品および医療機器のGMP製造における専門性を有しています。Nanotherapeutics社が保有している基盤技術は、低分子から蛋白質およびワクチンにいたる全ての医薬品に利用することが可能です。詳細については、http://www.nanotherapeutics.com/をご覧ください。

 

<ヴェロ細胞培養技術について>

2014年12月9日、バクスター社は、ヴェロ細胞培養の所有権および、チェコ共和国のボフミルにある製造設備を含む関連資産をNanotherapeutics社へ売却することに合意したと発表しました。ヴェロ細胞培養技術は、ワクチン製造における革新的な細胞培養技術です。Nanotherapeutics社との契約においては、H5N1、H1N1および季節性インフルエンザワクチンを含む本技術に関連する全ての資産が対象となっています。また、本契約では、ロスリバーウイルス、チクングニア熱およびウエストナイル熱ワクチンの探索プログラムも含まれています。

以上