2015年度第1四半期の連結業績について
2015年度第1四半期の連結業績について
- 売上収益の実質的な成長 (underlying growth)は年間ガイダンスを上回る +6.1%
- コア・アーニングスおよびコアEPSを含む年間ガイダンスに変更なし
第1四半期連結業績のハイライト
成長を支える革新的な新製品
順調な地域別売上
目標を上回る効率性
利益率の高い成長軌道に向けた2015年度のマネジメントガイダンスに変更なし
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当社 代表取締役社長CEO クリストフ・ウェバーは、「当社の2015年度第1四半期は、売上収益の実質的な成長が対前年6.1%の伸長を示しました。患者さんおよび医療関係者の皆様を第一に考える新組織体制のもと、2015年度が当社にとって転換の年になるものと考えています。エンティビオやアドセトリスなどの新製品が売上収益の成長に大きく貢献しています。また、中枢疾患領域ではブリンテリックスが、代謝性・循環器系疾患領域ではアジルバなどの新製品が、新興国においてはバリューブランドが大きく売上に寄与しています。2015年度第1四半期の営業利益率は、新製品の販売活動に伴う販売経費や研究開発費の増加などの影響を受けていますが、今後、新製品のさらなる売上伸長とともに対売上比率が低下し、年間のガイダンスは達成する見込みです」 と述べています。
2015年度第1四半期の主な連結業績
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2014年度 |
2015年度 |
成 長 | |
(億円) |
第1四半期 |
第1四半期 |
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実質的な成長2 |
売上収益 |
4,111 |
4,463 |
+8.5% |
+6.1% |
営業利益 |
637 |
496 |
△22.2% |
- |
コア・アーニングス1 |
848 |
869 |
+2.5% |
△0.1% |
当期利益3 |
334 |
246 |
△26.4% |
- |
EPS |
42円 |
31円 |
△26.1% |
- |
コアEPS |
66.60円 |
67.48円 |
+1.3% |
+0.0% |
1 コア・アーニングスは、営業利益から、企業買収にかかる会計処理の影響や無形資産の償却費・減損損失、事業構造再編費用、訴訟費用などの特殊要因を除いて算定しています。
2 当社では、実際の事業活動のパフォーマンスを把握することを目的として、実質的な成長性を測る指標を採用しています。実質的な売上収益および実質的なコア・アーニングスは、上記1に加えて、為替影響と、製品売却や取得を除いて算定しています。
3 親会社の所有者帰属分
2015年度第1四半期の売上収益の実質的な成長は対前年度+6.1%、コア・アーニングスおよびコアEPSの実質的な成長は対前年度で横ばいであり、当社の2015年度年間ガイダンスに変更はありません。財務ベースの売上収益は対前年度+8.5%の4,463億円でした。新製品の販売促進に伴う販売費及び一般管理費、研究開発費の増加や前年同期には有形固定資産の売却益を計上していたことによる影響などもあり、営業利益は対前年度で141億円の減益、当期利益は88億円の減益、EPSは11円の減少となりました。
主に米国におけるエンティビオおよびブリンテリックス、欧州におけるエンティビオおよびアドセトリス、日本におけるアジルバやロトリガなど新製品の売上が337億円増加したことにより、当社は売上成長を実現しました。米国(実質的な売上成長は対前年度15.7%の増収)および欧州・カナダ(同6.8%の増収)では力強い成長を遂げました。新興国市場ではバリューブランドを成長の軸として8.0%の増収を示しており、主要国である中国、ロシアが成長を牽引しました。日本では新製品が105億円の売上成長を示したものの、ジェネリックの浸透による影響をカバーできず、結果として1.2%の減収となりました。
プロジェクトサミットは、全社的に効率性を高める戦略的な取り組みであり、2015年度第1四半期も引き続き50億円の削減を達成しました。直近における主な成果には、欧州におけるファイナンスシェアードサービス拠点のポーランドへの統合完了、デンマークおよびノルウェーの生産拠点の閉鎖、新興国および欧州の一部における組織改変、購買プロセスの変革などがあります。プロジェクトサミットの進捗は順調であり、今後も、計画の達成に向け取り組みを進めてまいります。
当社は、エンティビオがグローバルで今後数年間の成長を牽引するものと期待しており、また、日本ではアジルバ、タケキャブ、ザファテックなどの新製品により、拡大するジェネリックの市場浸透の影響をカバーし、市場でのリーディングポジションを堅持してまいります。さらに当社は、2015年7月、米国FDAに販売許可を申請し、欧州においても間もなく申請予定であるixazomibなど、有望なパイプラインを有しており、現在行っている研究開発における取り組みが中長期的な成長に貢献するものと期待しています。
本年4月1日からスタートした新組織体制により、当社は、患者さんのニーズを第一に考え、各組織の責任をさらに明確にするとともに、より一層効率性を追求してまいります。当社は今後も研究開発型の製薬企業として、4つの疾患領域およびワクチンに注力してまいります。
本年5月に公表した当社の2015年度のマネジメントガイダンスに変更はなく、以下の通りです。
2015年度のマネジメントガイダンス
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実質的な成長 |
売上収益 |
1桁台前半 |
コア・アーニングス |
売上収益より高い成長率 |
コアEPS |
コア・アーニングスより高い成長率 |
2015年度第1四半期連結業績の詳細およびその他の決算関連情報については、当社ホームページをご覧ください。
https://www.takeda.com/jp/investors/
以上