2型糖尿病治療剤「ザファテック®錠」の日本における発売について
2型糖尿病治療剤「ザファテック®錠」の日本における発売について
当社は、本日、2型糖尿病治療剤「ザファテック®錠50 mg、同錠100 mg」(一般名:トレラグリプチンコハク酸塩、以下「ザファテック」)を日本で発売しましたのでお知らせします。
本剤は、週1回投与で良好な血糖コントロールをもたらすジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤であり、本剤は、血糖調節において重要な役割を担うインクレチンホルモン※1であるグルカゴン様ペプチド-1とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドの不活化をもたらすDPP-4を選択的かつ持続的に阻害することにより、インスリンの分泌を血糖値に応じて高め、血糖値をコントロールします。
本剤は、2型糖尿病患者を対象として日本で実施された、複数の臨床第3相試験にもとづく安全性および有効性のデータをもとに製造販売承認を取得しました。それらの全ての臨床試験においてザファテック週1回投与の有効性、安全性、および忍容性が確認されています。
現在、日本における糖尿病の有病率は高率で推移しており、厚生労働省の「平成24年国民健康・栄養調査結果」※2の概要では、糖尿病が強く疑われる者は約950万人、糖尿病の可能性を否定できない者は約1100万人にのぼると推計されています。また、2型糖尿病患者さんの服薬レジメンは複雑で、1日に複数回の薬剤を服用されます。本剤は週1回投与で良好な血糖コントロールを実現するため、患者さんのご負担の軽減に貢献するとともに、服薬アドヒアランス※3の向上に寄与することが期待されています。
当社の取締役 ジャパン ファーマ ビジネスユニット プレジデントの岩﨑真人は、「当社の糖尿病治療薬にザファテックという新たなラインナップが加わったことで、個々の糖尿病患者さんの病態に合った、より適切な治療オプションをご提供できるものと考えています。世界初の週1回投与の経口2型糖尿病治療剤であるザファテックを、医療関係者の皆さん、そして患者さんにお役立ていただけるよう、適正な情報活動に努めてまいります」と述べています。
以上
※1 インスリン分泌を促進する消化管ホルモン
※2 厚生労働省 平成24年「国民健康・栄養調査」http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000032074.html
※3 患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を実施・継続すること。
<ザファテックの製品概要>
製品名 |
ザファテック錠50mg、同錠100mg |
一般名 |
トレラグリプチンコハク酸塩 |
効能・効果 |
2型糖尿病 |
用法・用量 |
通常、成人にはトレラグリプチンとして100mgを1週間に1回経口投与する。 |
薬価 |
50mg 559.20円、 100mg 1,045.10円 |