日本オンコロジー事業部(Japan Oncology Business Unit)の発足について

2015年3月23日

当社は、このたび、グローバルのコマーシャル部門であるGlobal Oncology Business Unit(所在地:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、呼称:Takeda Oncology)の日本における代表部門として、日本オンコロジー事業部(英名:Japan Oncology Business Unit)を4月1日付で発足させることをお知らせいたします。

 

当社は、国内におけるがん領域の専門組織である日本オンコロジー事業部を通じて、日本のがん患者さんのニーズをこれまで以上にきめ細かく、継続的に把握するとともに、深く理解することで、より早く次世代のがん治療薬を必要とされる患者さんにお届けできるよう、専門性を活かした活動を展開してまいります。

 

当社は、現在、国内において、結腸・直腸がん治療剤「ベクティビックス®」、悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス®」等をお届けしており、加えて、米国食品医薬品局(FDA)から再発・難治性の全身性ALアミロイドーシスに対しBreakthrough Therapy の指定を受けたixazomibを含む有望ながん治療薬を日本で開発中です。今後、日本オンコロジー事業部は、Takeda Oncologyおよびグローバルの研究開発部門と密接に連携し、がん治療薬のポートフォリオを拡充してまいります。

 

当社の日本オンコロジー事業部長である三好 集は、「日本オンコロジー事業部の発足により、日本のがん患者さんの切実なニーズに、より広範かつ迅速に対応することが可能になるものと考えています。当社は、今後も同事業部を通じ、日本のがん患者さんやがん患者さんをサポートする医療関係者の皆様一人ひとりに貢献してまいります」と述べています。

 

当社のGlobal Oncology Business Unit HeadであるChristophe Bianchi, M.D.は、「Takeda Oncologyの日本における代表部門の設立は、がん領域における成長を最大化し、加速するというグローバルにおける当社の使命を前進させるものです。日本オンコロジー事業部とともに、がん領域における当社の事業拡大や、がん患者さんのニーズのより深い理解を促進し、日本という重要ながん市場における当社ビジネスの伸長に努めてまいります」と述べています。

 

<ベクティビックスについて>

ベクティビックスは、Amgen Inc.(本社:カリフォルニア州サウザンドオークス)が開発し、日本では武田バイオ開発センター株式会社(当時、当社の100%子会社、現在は当社が同社のすべての事業を譲受)が開発を進めた、進行・再発の結腸・直腸癌に対するヒト型抗EGFRのモノクローナル抗体です。

 

<アドセトリスについて>

本剤は、CD30抗原を標的とする抗体と微小管阻害作用を持つ低分子薬剤(モノメチルアウリスタチンE:MMAE)とを、シアトルジェネティクス社の特許技術を用いてリンカーで結合させた抗体薬物複合体です。この複合体は血中では安定であり、CD30抗原が発現した腫瘍細胞に選択的に作用し、腫瘍細胞内に取り込まれた後、タンパク質分解酵素によりリンカーが切断されてMMAEを放出するよう設計されています。

 

<Ixazomibについて>

Ixazomibは、多発性骨髄腫や全身性軽鎖(AL)アミロイドーシスなどの悪性腫瘍に対する新規経口プロテアソーム阻害薬です。本薬は米国および欧州で2011年に多発性骨髄腫について、2012年にALアミロイドーシスについてオーファン指定を受けました。本薬は臨床第3相試験を開始した最初の経口プロテアソーム阻害薬であり、現在、4つの国際共同臨床第3相試験が実施されています。再発・難治性の多発性骨髄腫を対象に本薬・レナリドミド・デキサメタゾン併用群とプラセボ・レナリドミド・デキサメタゾン併用群を比較したTOURMALINE-MM1、再発・難治性のALアミロイドーシスを対象に本薬とデキサメタゾンの併用を検討したTOURMALINE-AL1、未治療の多発性骨髄腫を対象に本薬・レナリドミド・デキサメタゾン併用群とプラセボ・レナリドミド・デキサメタゾン併用群を比較したTOURMALINE-MM2、未治療の多発性骨髄腫を対象に導入療法および自家幹細胞移植後の維持療法としての本薬とプラセボを比較したTOURMALINE-MM3を実施しています。詳細については、www.tourmalinetrials.comもしくはwww.clinicaltrials.govをご覧ください。

以上