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新たなグローバル組織体制の構築に伴う「Takeda Oncology」の呼称使用について

新たなグローバル組織体制の構築に伴う「Takeda Oncology」の呼称使用について


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December 8, 2014

当社は、このたび、本年9月に発表した新たなグローバル組織体制の1つである「Global Oncology Business Unit」の呼称を「Takeda Oncology」とすることとしましたのでお知らせします。Global Oncology Business Unitは米国マサチューセッツ州ケンブリッジが拠点となり、本日以降、当社がこれまで使用してきた「Millennium: The Takeda Oncology Company」という呼称は使用せず、新たに設置されるGlobal Oncology Business Unitを指して「Takeda Oncology」と称します。

Global Oncology Business Unitは、当社のがん領域におけるグローバル販売部門であり、がん領域に特化した研究開発組織であるOncology Therapeutic Area Unitや、癌創薬ユニットと緊密に連携し、当社の製品ポートフォリオを拡充しながら、短期から長期にわたる新製品の上市に注力していきます。Global Oncology Business Unitは、当社のグローバルネットワークに完全に融合したユニットとして、グローバルおよびローカルでの患者さんのニーズを継続的に把握し、事業を加速できるように、多様ながん領域の市場においてその専門性を発揮してまいります。

Takeda Oncologyの発足により、世界中のがん患者さんやその愛する人々、がん患者さんをサポートする医療関係者の方々一人ひとりの切実なニーズに、より迅速に対応することができるものと考えています。当社は、Takeda Oncologyのグローバル販売網と開発品を拡充していくとともに、がん領域の研究開発における長期にわたる起業家的アプローチを継続的に行ってまいります。

当社Global Oncology Business UnitプレジデントのChristophe Bianchiは、「がんの治療は進歩したものの、いまだ多くのがん種について深刻なアンメット・ニーズが残っています。Takeda Oncologyは、患者さんのニーズを深く理解し、そのニーズに応えられる科学的厳密さと人材および設備を有しており、機動的なビジネスモデルによってがん患者さんの多様なニーズや世界中の医療制度にいち早く適応し、次世代のがん治療薬を必要とされる患者さんに提供してまいります」と述べています。

当社Oncology Therapeutic Area Unit HeadのMichael Vasconcellesは、「直近2年間で、当社は、疾患領域の専門性を維持しながら、グローバルに対象範囲を拡大するため、がん領域の研究開発体制を再構築してきました。その結果、当社のがん領域における研究開発組織は革新的な薬剤の研究開発に集中し、これまでになく強固で統一感のある組織になりました。当社の非臨床および臨床試験や外部との学術的提携は、数多くの血液がんや固形がんを対象としており、alisertibや、米国食品医薬品局(FDA)から再発・難治性の全身性ALアミロイドーシスに対しBreakthrough Therapy の指定を受けたixazomibを含む開発後期段階の化合物について、まもなく承認申請できるものと期待しています」と述べています。

当社癌創薬ユニット長のChristopher Claiborneは、「私たちの科学に対する真摯な取り組み、革新をもたらす発明、患者さんの人生をよりよくしたいという情熱は、これまでにないほど強くなっています。私たちががんを克服したいという想いに向かって研究に取り組む際には、がん患者さん、特にこれまでの研究開発において取り上げられてこなかったがんと闘う患者さんにとって画期的な治療薬を創製し、開発することに集中していきたいと思います。現在、強固なグローバルネットワークとリソースを有する当社は、科学的、臨床的基盤技術などを活かし、世界中のがん患者さんに貢献するような新規ターゲット化合物を探索し、開発できるポジションにあると考えています」と述べています。

当社はがん領域において、25年以上にわたり、血液がんや固形がんに対する治療パラダイムを変えるような幅広い取り組みを行っています。現時点で、当社は、再発・難治性の全身性ALアミロイドーシスや多発性骨髄腫治療薬であるixazomibや、再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫、卵巣がん、小細胞肺がん治療薬であるalisertibを含む 17 種以上のがん種に関する開発品の研究を行っています。Ixazomibおよびalisertibに関する最新データは、他の3つの開発品に関する成績とあわせ、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催される第56回米国血液学会(ASH:American Society of Hematology)年次総会において発表される予定です。

<Ixazomibについて>

Ixazomibは、多発性骨髄腫や全身性軽鎖(AL)アミロイドーシスなどの悪性腫瘍に対する新規経口プロテアソーム阻害薬です。本薬は米国および欧州で2011年に多発性骨髄腫について、2012年にALアミロイドーシスについてオーファン指定を受けました。本薬は臨床第3相試験を開始した最初の経口プロテアソーム阻害薬であり、現在、4つの国際共同臨床第3相試験が実施されています。再発・難治性の多発性骨髄腫を対象に本薬・レナリドミド・デキサメタゾン併用群とプラセボ・レナリドミド・デキサメタゾン併用群を比較したTOURMALINE-MM1、再発・難治性のALアミロイドーシスを対象に本薬とデキサメタゾンの併用を検討したTOURMALINE-AL1、未治療の多発性骨髄腫を対象に本薬・レナリドミド・デキサメタゾン併用群とプラセボ・レナリドミド・デキサメタゾン併用群を比較したTOURMALINE-MM2、未治療の多発性骨髄腫を対象に導入療法および自家幹細胞移植後の維持療法としての本薬とプラセボを比較したTOURMALINE-MM3を実施しています。詳細については、www.tourmalinetrials.comもしくは www.clinicaltrials.govをご覧ください。

<Alisertibについて>

Alisertibは経口の選択的オーロラAキナーゼ阻害薬です。オーロラAキナーゼは細胞分裂に必要な役割を果たし、多くのがんにおいて過剰に発現することが知られています。オーロラAキナーゼの阻害は、癌研究における革新的なアプローチです。Alisertibは再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫、卵巣がん、小細胞肺がんといった幅広い血液がんや固形がんの治療薬として開発中です。現在実施中の臨床試験に関する詳細情報は、www.lumieretrial.comもしくはwww.clinicaltrials.govをご覧ください。

以上