統合失調症治療薬としてのホスホジエステラーゼ(PDE)1阻害薬にかかるIntra-Cellular社との共同開発の終了について

2014年11月4日

Intra-Cellular Therapies, Inc.(本社:米国ニューヨーク州ニューヨーク、以下「Intra-Cellular社」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、このたび、Intra-Cellular社が創製したITI-214および関連するホスホジエステラーゼ(PDE)1阻害薬に関し、両社が2011年2月に締結した共同開発・販売契約について、両社の合意に基づき、契約を終了し、関連する化合物の権利をIntra-Cellular社に返還することを決定しましたのでお知らせします。

 

今回の決定により、Intra-Cellular社は、武田薬品に導出した全世界における全ての開発・販売権の返還を受けます。今後、武田薬品は、速やかにIntra-Cellular社に治験薬を返還し、Intra-Cellular社が引き続き、中枢神経系疾患、心血管系疾患や他の疾患の治療薬としてPDE1阻害薬の臨床開発を行う予定です。

 

Intra-Cellular社の会長兼CEOであるSharon Matesは、「本化合物を臨床開発の段階まで進めるにあたっての、武田薬品の多大な尽力に感謝しています。今後は、当社自身で、ITI-214をはじめとした他のPDE1阻害薬の開発を継続してまいります」と述べています。

以上

<PDE1阻害薬について>

PDE1阻害薬は、統合失調症、アルツハイマー病、他の神経性疾患や精神疾患を伴う認知機能障害の治療薬として開発され、注意欠陥多動性障害、パーキンソン病に対する可能性も検討されている新規の経口治療薬です。本薬は、これらの疾患に関連する運動機能障害(多発性硬化症や他の自己免疫疾患、肺動脈高血圧症)を改善する可能性も検討されています。

また、他のPDEに比べてPDE1に対する選択性が極めて高く、それ以外の酵素、受容体、イオンチャネルなどには作用しません。  

<Intra-Cellular社について>

Intra-Cellular社は、精神神経疾患や神経変性疾患などの中枢神経系疾患領域における新規の治療薬を開発している企業です。統合失調症、認知症に関連した行動障害、双極性障害や他の精神神経疾患や神経性疾患の治療薬としてITI-007を開発しています。

また、ホスホジエステラーゼや他の化学系基盤技術を活用した、中枢神経系疾患治療薬の幅広い開発を行っています。