直面する壁を打ち破り、ヘルスケアの変革を目指す

2018年11月、英国ロンドンで「第36回 フィナンシャルタイムズ グローバル製薬&バイオテクノロジーカンファレンス」が開催された。世界中から集まった製薬業界のトップ、メディア、ヘルスケアプロバイダーおよび患者さん代表など約300名が参加するこのイベントで、タケダの社長兼CEOクリストフ・ウェバーが基調講演を行った。

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「私はこのイベントに強い関心を寄せていました。なぜなら、今回のテーマである『ヘルスケア新時代を迎えるために壁を打ち破る』はタケダにとっても重要であり、最先端の技術革新と共に我々が成功するためには必要不可欠であると考えているからです。

タケダのCEOとして、『壁を打ち破る』ことは、いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する突破口の創出に通じると認識しています。これには二つの鍵があります。一つ目はデジタル革新を含む技術革新。二つ目は医療アクセスシステムの改革、つまり患者さんが必要な医療を受けることができるようにすることです。『壁を打ち破る』ことはチャレンジですが、製薬業界がイノベーションを加速し、革新的な医薬品を患者さんに提供できるチャンスと見なされるべきであると、私は信じています。

私は2014年にCEOに任命されましたが、タケダで初の外国人CEOであり、そのこと自体が従来のやり方を打ち砕くものでした。私が就任以来取り組んでいるのは、『破壊なき変革』です。これは1781年の創業以来、長い歴史の中で培われ、経営方針の羅針盤ともなっているタケダの価値観=タケダイズムをしっかり守りながら、世界中の患者さんに革新的な医薬品をお届けするための変革を推し進める、ということを意味しています。私が実践した最大の変革は、他に類を見ない独自の研究開発エンジンの強化です。タケダは世界をけん引する製薬企業として、オンコロジー(がん)、消化器系疾患(GI)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、そしてワクチンの領域で革新的な研究開発を推進しています。

この研究開発への挑戦は、タケダの変革を加速させ、患者さんの健康にこれまで以上に役立つことでしょう。そして私たちが次に取り組むべき重要なステップは、世界規模で医療改革が進んでいる現状において、患者さんの医薬品へのアクセスをさらに改善していくことです。これを達成するために必須となるのが、バランスです。患者さんの適切な医療アクセスに常に貢献し続けること、研究開発の成果を上げること、両者の完璧なバランスを作り上げていくことが課題です。

常に革新的な研究開発に取り組み、一歩ずつ変革の道を歩んでいく先に、タケダの未来が広がっています。直面する数々の壁を受け入れながら、患者さんを中心に考える研究開発型グローバルカンパニーになることを、私たちは目指していきます」