大阪工場に新たな最先端施設の建設をスタート

2019年5月28日、社長兼CEOクリストフ・ウェバーは、タケダ・エグゼクティブチームのメンバー2名とともに、大阪工場に新設する最先端施設の地鎮祭に参加した。同年8月に着工予定のこの施設は、前立腺がん・閉経前乳がん治療剤「リュープロレリン」の製造を担う。設備投資額は110億円で、タケダ創業の地にある大阪工場の新たな開発計画の先陣を切るものだ。

式典の冒頭でウェバーは、「この新施設は、日本におけるタケダのプレゼンスを高めると同時に、業界最高水準の製造能力を発揮することで『優れた医薬品を創出する』という当社のミッションを実現するでしょう」と述べた。


拡大するグローバル製造ネットワークと国内拠点の役割
シャイアー社の買収により、タケダのグローバルな製造・供給ネットワークは一気に拡大した。現在、世界20カ国に34の生産拠点を有し、そのうちの2つは日本国内にあるグローバル拠点である。大阪工場と、低分子(原薬及び製剤)からバイオ製剤やワクチンに至る革新的な多種多様の医薬品を世界中に提供する光工場だ。

インダストリー4.0を実現する施設
60カ国以上で前立腺がんや閉経前乳がんの治療に使われているリュープロレリンの製造には、極めて高度な製薬技術が求められる。大阪工場の新施設には、アイソレーター設備や工業用ロボットなど最先端の設備・技術を導入し、オペレーターの介在を最小限に抑えた高レベルの無菌環境を創り出すことで、高品質な医薬品の製造を可能にする。また、プロセスデータの制御にAI(人工知能)を活用し、安定した供給と製造効率の両立を実現する。

さらに、環境に配慮した設計という点も新施設の特徴である。Manufacturing Execution System(MES)の導入によりエネルギー効率を大幅に改善することで、あらゆる製造工程で安全性と効率性を確保。バイアル製剤とキット製剤を1つのラインで製造できるマルチ生産ラインを構築する。

100年を超える歴史を重ね、世界の重要製造拠点へ
大阪工場の始まりは、およそ100年前の1915年にさかのぼる。第一次世界大戦の影響による西洋薬の需要拡大に伴い、大阪中心部の十三(じゅうそう)に5代目長兵衞(1870-1959)によって建設された。当時は小規模だった工場は、今日では16万平方メートルに及ぶ規模まで拡大し、約270人の従業員が働いている。この最先端施設が加わることで、歴史ある大阪工場は、今後もグローバルでの競争力を維持し続けるだろう。

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