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多様性はイノベーションの源泉 ニューロダイバーシティプロジェクト本格始動

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産官学が進める脳と神経の多様性「ニューロダイバーシティ」の認知を拡大しようと、タケダがグローバル本社をおく、東京日本橋地区を起点に賛同企業・団体とともに今月、新たなプロジェクト「日本橋ニューダイバーシティプロジェクト」を発足しました。ニューロダイバーシティ(Neurodiversity)とは、 Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)の2 つが組み合わさった言葉で「神経多様性」を意味しています。

プロジェクトの始動を機に、このほどメディア向けのイベントを開催し、プロジェクトに参画する産官学の立場からニューロダイバーシティに取り組む重要性を説明しました。

冒頭、タケダの古田未来乃 ジャパン ファーマ ビジネスユニット プレジデントは、「タケダは多様性、公平性、包括性を重視し、その実践に日々取り組んでいます。革新的な医薬品を届けることを使命とする当社にとってニューロダイバーシティの認知が拡大し、誰もが安心して働くことができる社会を実現することにより、さらにイノベーションと生産性の向上を目指していきます」とプロジェクトの意義を強調しました。

続いて、発達障害の第一人者であり、当事者の支援に長年取り組まれている 鳥取大学 大学院医学系研究科 臨床心理学講座 井上雅彦教授が発達障害およびニューロダイバーシティについて説明し、「発達障害のある人が強みを生かせる環境、苦手を感じなくて済む環境を当事者や周囲の人と話し合いながら作っていくことで、働きにくさを感じるすべての人がメリットを感じることができます」と述べ、当事者が働きやすい職場環境を築く意義を説明しました。

また、経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室の川村美穂室長は、「高度成長期に代表されるような人材の均一性が効率性につながった時代とは異なり、GAFA(巨大IT企業であるGoogle、Apple、Facebook、Amazonの4社の頭文字をとってつくられた言葉)が評されるように多様な視点を取り入れることが経済的成長にもつながる時代へと変革しています。ニューロダイバーシティの視点は日本にとって重要な視点であり、国としても昨年度より事業として取り組み、企業に推進を促しています」と国としての取り組みの狙いを説明しました。

賛同企業からは、「IT業界では人材が不足しており、個人の個性を生かした働き方を推進することで雇用を促進していきたいです」、「多様性の観点でLGBTQ+(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなど)でも議論されているように、一見見えにくい他者との違いなどさまざまな課題を可視化することが重要です。このプロジェクトを通じて企業としてもニューロダイバーシティについて学ぶことから始めたいと考えました」といった参加の狙いがきかれました。

プロジェクトでは今後、ウェブサイトでの啓発冊子のデジタル配布や実態調査、ワークショップを開催するなどして活動を拡げていく方針です。詳細は、こちらのウェブサイト(日本語)をご覧ください。

 

■ニューロダイバーシティとは

ニューロダイバーシティ(Neurodiversity、神経多様性)とは、Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)という2つの言葉が組み合わされて生まれた、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で生かしていこう」という考え方であり、特に、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害といった発達障害において生じる現象を、能力の欠如や優劣ではなく、『人間のゲノムの自然で正常な変異』として捉える概念※1でもあります。

出典
※1 経済産業省.「ニューロダイバーシティの推進について」.経済産業省HP.2022-04-08.
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/neurodiversity/neurodiversity.html,(参照2022-10-07)