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世界を舞台に、必要な患者さんに医薬品を届ける使命を果たす

原点は日本の製造業、ものづくりを支えたいという想い

私には学生時代から、会社を選ぶ上で大切にしたい想いがありました。それは日本の強みである「ものづくり」に携わる仕事がしたいということです。国内の大手電機メーカーから米国のITスタートアップ企業へ転職したのも、当時、新しいテクノロジーやイノベーションによって変革していく米国に比べ、その波に乗り遅れていた日本の製造業に貢献したいという想いから。スタートアップ企業では日本の大手製造業を数多く担当し、ITを使った調達・購買改革をサポートしていました。また、テクノロジー開発のスピード及び競争変化が著しいスタートアップ企業で、自分自身も大きく成長することができました。

その後、MBA取得を経て、タケダに入社を決めた理由は大きく2つあります。まず、MBAインターンとして外資系の経営コンサルタントや投資銀行でのM&Aに携わった際に、自動車・エレクトロニクス業界など既にグローバルブランドを構築できている産業に比べ、消費財・飲料・化粧品・製薬業界などでは日本で超有名なメーカーでもその世界でのプレゼンスが必ずしも高くない上に、今後の日本のマクロ環境を踏まえると海外市場での成功が成長の試金石になることを痛感しました。すばらしい技術を有しているにも関わらず、海外のトップ企業と比べると圧倒的に規模が違い、全く勝負になっていない。また、日本にはグローバル化を苦手としている企業が多いことを改めて認識し、今後はこれらをドライブして日本および社会に貢献したいと考えるようになりました。

もうひとつは、20~30年後を考えた時、日本だけでなく中国をはじめとする周辺国においても高齢化などの社会的課題からヘルスケア産業の重要性です。そんな折、当時のCEOの「日本発のグローバル製薬企業になる」と宣言のもとキャリア採用を募集しており、これまでの経験を活かすことができると、入社を決めました。当時のタケダの販売網はわずか20数カ国。特に新興国に手が届いていない状況だったので、入社時に今後の成長が見込まれる市場での医薬品へのアクセスを一から構築することに挑戦したいと伝えました。

多様なキャリアを持つ、多様な人材が集まるチームを率いて成果を出し続けること

キャリア採用の経験者として入社して感じているのは、タケダはジェンダー、国籍、バックグラウンド、入社や勤務している場所、働く時間の長さ等に関係しない人材評価による適材適所の人材配置で、誰にでも挑戦する機会が与えられる環境であるということ。誰もが等しくチャンスと成長の機会を得られ、同じ立場で学び合うことができることです。

エピソードをお話します。私が2009年に入社後、戦略企画部長として中国に赴任したのは2011年のこと。製薬業界に入ってわずか2年で、中国という非常に重要な戦略市場のストラテジー全体を統括するヘッドのポジションを任されました。当時、私は34歳。こんな思いきった人事ができる会社はなかなかありませんが、在籍期間や年齢にかかわらず、それまでの貢献と将来の成長を期待頂いたからだと思います。この駐在をきっかけに、リーダーシップとしての本格的なキャリアをスタートさせました。

中国には、中国語が話せない状態で行ったので、当初現地従業員とのコミュニケーションは英語のみで中国語にはとても苦労しました。中国は国土が広く、商習慣も違うため細かいフォローがビジネスを進めるうえで重要ですが、英語を話すことができる社員にサポートしてもらっても中国のダイナミックなスピード感には全く追いつきません。そんな中、最も勉強になったのはが「信頼してチームのメンバーに任せる大切さ」と「多様性あふれるチームだからこそ達成できる成果のインパクト」。中国に行く前は、仕事における日本語・英語でのコミュニケーションには自信がありましたし、人に色々説明して任せるより自分でやった方が早いと、つい仕事を抱え込むタイプだったと思います。それがコミュニケーションという自分の武器を奪われて、周りにお願いせざるを得なくなったことで仲間に任せる重要性を学びました。その結果、中国にいた3年間で売上を約20倍以上に大きく成長させることができ、当初は200人ほどだった従業員も3,500人にまで増えました。もし、中国ではなく言葉が通じる国にいたら、自分で色々やってしまい、結果的にビジネスを飛躍的に成長させることができなかったかもしれません。

自分で何かを変革していこうというセルフスターターな人材を求む

私が考えるタケダが求めるスキルは、大きく3つあります。まず1つ目は、会社に依存しない、一人ひとりがリーダーシップをしっかり発揮できるようなビジョンや自信、覚悟を持ってプロジェクトに臨むということ。2つ目は、世の中がどんどん大きく変わっていく中で、求められるものを正しくキャッチアップし、自分自身で何かを変革していこうというマインド、またその変革に必要なスキルをスピーディに身につけることができること。3つ目は、グローバルな環境の中で、自分の意思を伝え、多様な考えを取りまとめて成果を出すことができるコミュニケーション能力とリーダーシップ。この3つに関しては、私のオンコロジー事業部だけではなく、タケダのどこにいても必要なスキルセットとマインドセットです。

タケダではグローバルリーダーの育成にも力を入れており、育成プログラムもきめ細かく設計されています。各国の仲間と切磋琢磨しながら成長し、色々な国や場所で活躍していくイメージを持っていただきたいと思います。

今でも私が大切にしているのは「Pay Forward」の精神。自分がこれまでさまざまなことに挑戦し成長させてもらったように、チームメンバーや次世代リーダーの育成には力を入れており、その成長を全力でサポートしたいと考えています。

世界中に革新的な医薬品を届ける挑戦を、これからも

「あなたを『トップ100ヘルスケアリーダー』にノミネートしたい」———世界をリードする国際医療フォーラムIFAHから、そんな連絡がきたのはドバイにいた時です。受賞理由のひとつは、私は新興国事業の戦略ヘッドになった2015年から、仲間とともに新興国における〝Access to Medicines(医薬品アクセス)〟を向上する取り組みを積極的に社内外のパートナーを巻込んで行ってきたこと。具体的には、新興国の患者さんにタケダの医薬品を届けるラストマイルを実現し、より良い医療環境を構築するために、各国政府や製薬産業団体などと連携してインダストリーやレギュレーションの課題を一緒に解決していく活動です。

もうひとつは、中近東アフリカを中心に、当社の製品以外での代替が困難な高薬価なお薬(*プログラム導入当時)を低所得層の患者さんへ届けるために、政府をはじめ様々なステークホルダーと連携して「ペイシェント・アシスタント・プログラム」という経済的なサポートプログラムを作って各国に導入したこと。この2点を評価いただきました。エジプト、レバノン、アラブ首長国連邦、クウェートなど、国の保険制度や貧困格差に課題を持つ国々では、必要とする患者さんに医薬品が届く仕組みが構築されていません。我々は「Beyond Medicine(ビヨンド・メディスン)」と呼んでいますが、タケダのビジネスを超え、国の垣根を超えて、革新的な医薬品を新興国の患者さんに届けるプロジェクトは、私の大きな使命感とやりがいにつながっていますし、今後もこうした取り組みを進めていきたいと考えています。

タケダの創薬力とグローバルバリューを高めるための挑戦はこれからも続きます。これからタケダで働きたいと考える方にお伝えしたいのは、タケダは、世界を舞台に活躍したいと考えている方には本当にチャンスの多い環境であるということです。「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」ために貢献したいという方をお待ちしています。ぜひタケダの門をたたいてください。

♯プロフィール

堀井 貴史

日本オンコロジー事業部長 

大学卒業後、国内大手電機メーカー・外資系スタートアップ企業を経て、米国に渡りMBAを取得後、2009年にキャリア採用でタケダに入社。中国にて戦略企画部長、シンガポールにて新興国全体の戦略担当副社長、台湾の現地法人社長、ドバイでは中近東アフリカ地域の統括責任者としてチームを率い、各国における医薬品アクセス(薬剤を必要とする患者さんに適切に届く仕組み)の構築に貢献。ヘルスケア業界における貢献が評価され、2019年にIFAH(International Forum on Advancements in Healthcare)から「トップ100ヘルスケアリーダー」の一人に選ばれる。2020年1月より現職。グローバルのオンコロジー部門の直轄である日本オンコロジー事業部門を率いる。趣味はスキューバダイビング。