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ペプチドリームと武田薬品工業、中枢神経系疾患に対するペプチド-薬物複合体に関するパートナーシップの拡大に関する契約を締結

2021年7月26日

- パートナーシップを拡大し、神経筋疾患に対する共同研究に加えて、神経変性疾患における共同研究にも取り組みます
- ペプチドリームは、契約一時金、ならびに今後の非臨床、臨床試験の進捗、製品の発売および製品の正味売上高に応じたマイルストーンフィーの総額として最大で約35億ドルを受け取る可能性があり、さらに製品化後の正味売上高に応じたロイヤルティーを受領する権利を有します

ペプチドリーム株式会社(代表取締役社長:リード・パトリック、本社:神奈川県川崎市、以下「ペプチドリーム」)と武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、両社の共同研究および独占的ライセンスの枠組みを拡大し、慢性神経変性疾患において重要な役割を担う複数の中枢神経系(CNS)ターゲットについてペプチド-薬物複合体(Peptide Drug Conjugate、以下「PDC医薬品」)の創製に向けた取り組みを進めることとなりましたので、お知らせいたします。

ペプチドリームと武田薬品は、2020年12月22日に神経筋疾患領域における複数のPDC医薬品の創製に関する包括的な共同研究および独占的ライセンス契約を締結し、ペプチドリームとJCRファーマ株式会社が開発したトランスフェリン受容体1(TfR1)結合ペプチドと武田薬品が選択した医薬品候補化合物の組み合わせによるPDC医薬品の創製に関して共同研究を進めてまいりました。今回の共同研究の拡大により、神経変性疾患に関連する複数のCNSターゲットに対してTfR1結合ペプチドリガンドを用い、武田薬品がTfR1結合ペプチドと医薬品候補化合物の複合体を作成して、医薬品候補化合物に血液脳関門(BBB)通過能を付与する研究が行えるようになります。

神経変性疾患に効果的な医薬品の開発で大きな課題となるのが、治療薬物のBBB通過能を高め脳内に送達させる技術です。TfR1結合ペプチド(キャリアペプチド)を各種の治療用化合物に結合させることで、化合物のBBB通過能を高め脳内に取り込まれるため、医薬品としての機能が著しく向上します。このTfR1 BBBシャトルアプローチは、BBBの通過が困難なままである治療法の開発を加速する可能性があります。また、このアプローチは現在治療薬がほとんどないかまたは全く存在しない数多くの神経変性疾患を効果的に治療するために必要とされる、広い脳領域への薬物の生体内分布を可能にする可能性があります。

武田薬品ニューロサイエンス治療領域部門のヘッドを務めるSarah Sheikhは、次のように述べています。「2020年12月に開始した武田薬品とペプチドリームによる神経筋疾患に関する共同研究は大きく前進し、このたび研究内容を拡大して神経変性に取り組むプログラムを立ち上げるに至りました。ペプチドリームのTfR1結合技術は、複雑な神経障害の治療薬の開発にあたって直面する生体内分布の課題の解決に大きく役立つものとなりましょう。このたびの共同研究は、世界最先端のニューロサイエンス研究の前進に向けた武田薬品の取り組みを示すものです。当社が湘南にもつ世界レベルの湘南研究所がペプチドリームをはじめとするパートナーと力を合わせて研究を進めています。」

ペプチドリーム株式会社取締役副社長の舛屋圭一は、次のように述べています。「武田薬品とTfR1結合ペプチドを用いた取り組みをさらに拡大することができ、大変喜ばしく思っております。これにより従来問題となっていた薬物の脳内への取り込み効率を向上させ、CNS疾患を対象とする医薬品開発における大きなハードルが下がることで、画期的な新薬開発の加速に貢献できるものと期待しております。武田薬品とは、神経筋疾患領域のみならず、CNS疾患領域の研究者とも協業を始められることを大変楽しみにしております。」

本契約の締結に伴い、ペプチドリームは、武田薬品から契約一時金を受領いたします。また今後、ペプチドリームは、本契約によって発生する契約一時金、ならびに今後の非臨床および臨床試験の進捗、製品の発売および製品の正味売上高に応じたマイルストーンフィーとして、総額で最大約35億ドル(約3,903億円*1)を受け取る可能性があります。また、ペプチドリームは上記に加え製品化後の正味売上高に応じたロイヤルティーを受領する権利を有します。

*1: 1ドル=111.5円として計算

【ペプチドリーム株式会社について】

ペプチドリーム株式会社(TSE:4587)は、独自の創薬開発プラットフォームであるPDPS (Peptide Discovery Platform System)を活用し、特殊ペプチド創薬に加えてファーマコフォア情報を用いた低分子創薬、およびペプチド-薬物複合体への展開を進めております。これによりペプチドリーム株式会社は特殊ペプチドを用いた創薬企業の世界的なリーダーとして世界中の病気で苦しんでいる人々に画期的新薬を提供することを使命として、研究開発に取り組んでおります。詳細については、https://www.peptidream.comをご覧ください。

 

【武田薬品工業株式会社について】

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝性・血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

 


【本リリースに関するお問い合わせ先】
ペプチドリーム株式会社
IR広報部 沖本
TEL:044-223-6612

武田薬品工業株式会社
R&D コミュニケーション、Japan-APAC
担当:野村律子
TEL: 0466-32-4520
Email: ritsuko.nomura@takeda.com 

GCA グローバルパブリックリレーションズ
担当:松元涼子
TEL: 03-3278-2037
Email: ryoko.matsumoto@takeda.com