当社の光工場(山口県光市)陸上部が、3年ぶり4度目となるニューイヤー駅伝 第69回全日本実業団対抗駅伝競走大会への出場権を獲得しました!
光工場陸上部メンバーは、監督・選手を含めて全員がフルタイムで医薬品やワクチンの製造に携わりながら、駅伝・マラソン選手として活躍しています。メンバーは現在監督も入れてわずか11名。7名での出場が必要な駅伝においては、けがや故障による選手交代も簡単ではない、少数精鋭のチームです。メンバーの所属は光工場の複数の部門にまたがり、ワクチンや医薬品の原薬製造や製剤の包装、検査など、役割により勤務時間も異なるため、全員がそろって練習できるのは月に1度か2度程度です。ワークスタイルにあわせて各自練習を積み、走力の維持・向上につとめる日々を送っています。練習には近隣の光高校のトラックや、周南市にある周南公立大学のトラックを借りています。
前回出場となった第66回大会(2022年1月1日)は選手8名(出走7名)で挑み、37位という結果に終わりました。前回のニューイヤー駅伝出場から3年、メンバーたちはフルタイムでの業務と練習を両立させながら、多くの大会に出場し、出場実績や入賞・個人ベストタイムなどを残しながらニューイヤー駅伝への出場を目指し、この度の出場権を獲得しました。
第60回および第66回大会に出走した現陸上部監督の松藤 仁と現キャプテンの元永 好多朗に聞きました。
(松藤)私たち陸上部のメンバーはそのほとんどが、患者さんが必要とする医薬品をお届けする事業の継続のために出社が必要なエッセンシャルワーカーとしてフルタイムで仕事を行っています。そのため、コロナ禍が私たちにもたらした影響は非常に大きく、前回のニューイヤー駅伝出場時には約1年半という大会出場自粛期間の終了後間もないタイミングだったこともあり、皆が力を出し切れたとは言い難い、本当に悔しい状況でした。時間がかかってもチームの力を復活させようと皆で誓いました。
この道のりを、私は監督として新卒・キャリア両方の優秀な選手のスカウトから始めました。その中で、22年度と23年度の新入社員の中に陸上競技経験がいるということを聞き、陸上部に入部してくれないかとお願いして部員に迎えました。2人とも入部当時の競技力はチームの中で下の方でしたが、数年で成長してくれたことが今回のニューイヤー駅伝出場につながりました。また、私たち陸上部に賛同して、他企業から契約社員として加わってくれたメンバーもいます。その中からチームをけん引するキャプテンも生まれました。
(松藤)1年目となった22年は試合へ復帰したものの苦戦し、納得のいかないレースが多かったです。思うようにペースが上がらない、ハイペースに対応できないなど、ほとんどの選手が競技者として挫折を味わったと思います。2年目は23年6月に開催された福岡県北九州での5000m記録会で多くの選手が社会人ベストなど好記録を出しました。私の得意分野が1500m~5000mの距離だったこともあり、この経験を生かした練習メニューが奏功したと感じました。一方、駅伝やロードレースといった長距離では本来の力が発揮できていないレースもありました。そのため、3年目となる今年は週1~2回の朝練を実施し、午前6時から8000mの集団走を行いました。夏場は起伏が激しいコースを練習に取り入れました。さらに、ニューイヤー駅伝予選である中国実業団駅伝の実際のコースを利用して何度も合宿を行い、コースの特徴を頭に入れて予選大会に臨みました。
監督としては、日本陸連公認コーチ3を取得し、安全に対する意識高く指導を行いました。天候、日没時間、練習場所でリスクがあるところは特に留意するなど、選手たちにもリスクのある行動は控えるよう常日頃から言い続けています。
私たちは、皆さんからの応援と、練習のためにコースやトラックを提供してくださる光コミュニティーの皆さんのご支援に支えられています。ニューイヤー駅伝本番に向け、ぜひ応援をよろしくお願いします。